
「止まる」だけでは不十分?横断歩道で大切な「渡り切るまで見届ける」技術
みなさんこんにちは、ディ・クリエイトの上西です。
東京都西東京市で発生した痛ましい事故
7月15日午前9時頃、東京都西東京市泉町の交差点で、小学生が右折中の貨物自動車にはねられる事故がありました。
残念ながら、小学生は4時間後に死亡が確認されました。 事故当時、車両側も横断歩道側も、青信号でした。 事故を起こした運転者は、調べに対して「何度も通る道路で状況は知っている。対向車もなく空いていたし、横断歩道を渡る人もいないと勝手に思っていた」「安全確認がまったくできていなかった」などと話しているようです。 警察は、対向車の確認に気を取られていて、横断歩道に注意を払っていなかったとみて、操作を進めています。
「思い込み」と「死角」が招く危険
運転者は、横断歩道を渡る人はいないと思い込んでいました。 現場は、市街地の比較的大きな交差点です。 登校時間のピークを過ぎていたこともその思い込みに関係しているかもしれませんが、交差点、ましてや信号機のある横断歩道が設置されている場所では、「歩行者がいる」という前提で運転をしなければなりません。 徐行し、いつでも止まれる速度で交差点に進入するのが、運転者の「義務」です。 また、右折時は、フロントピラーやサイドミラーによる死角が生じやすく、横断歩道を渡る歩行者が一時的に見えなくなることがあります。 特に小学生は身長が低く、車高の高いワゴン車や貨物車ではさらに発見が遅れやすくなります。
右折時に求められる「確認」の質
そのため道路交通法では、交差点を右折する際には徐行し、安全を確認しながら進行することが求められているのです。 徐行の目的は速度を落とすことだけではなく、確認する回数を増やし、危険を発見した瞬間に停止できる余裕を確保することです。 右折時は「見えているか」ではなく、「死角に入っているかもしれない」という前提で確認を繰り返すことが重要です。
歩行者を「最後まで見届ける」重要性
さらに、冒頭に取り上げた事故の最初の報道では、横断歩道を渡っていた子どもが転倒し、その後に車と接触したという内容でした。 結果として、今回は歩いている所に衝突したようですが、転んだ歩行者をひいてしまうという事故も数多く起こっています。 運転者が歩行者の動きを最後まで確認せずに発進してしまい、転んで車両の死角に入ってしまったことに気がつかず、ひいてしまうのです。 信号のない横断歩道では、歩行者を認知した時点で一時停止し、相手が完全に渡り切るまで待つことが原則です。 しかし、実際には「もう渡っただろう」、「早く進みたい」という心理から、歩行者が横断中にもかかわらず発進して起こる事故が少なくありません。 さらに、停止中に別の車両や周囲へ意識が向くと、目の前で子どもが転倒したことに気付けない危険もあります。 だからこそ、横断歩道では「止まる」だけでなく、「渡り切るまで見届ける」ことが重要です。 その数秒の確認が、かけがえのない命を守ることにつながります。


