導入事例
2020.07.25
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Nauto Safety Stories: 株式会社サントス ー (前編)ドラレコで怒るは時代遅れ?? 叱りすぎない、むしろ褒め称えることで安全運転を推進
- 株式会社サントス
- 営業課長 | 町田営業所長
- 関 克哲 氏 | 佐藤 実晴 氏
ナウト本格導入から1年が経過したサントス様。事故が減少し、保険料の大幅削減も達成(フリート優良割引は、1年での拡大幅の上限30%アップ)。
社長の山本様のみならず、営業所長、ドライバーの目線でもお話を伺うべく、関様(前・町田営業所長、現・営業課長)、佐藤様(町田営業所長)にインタビューさせていただきました。ナウト活用だけでなく、同社の安全に関する取り組みや高い意識についてもお話しいただき、事故を削減したいと考える企業の皆様にも必読の内容です。安全運転文化をつくっていく上で役立つ、示唆に富む内容が多くあるため、前編・後編に分けてお届けします。
今回のお客様の特徴———————————————————————
・車両情報: 約300台、2〜4トンのトラックがメイン
・車両使用状況: スーパー・コンビニなどへのチルド品の配送
・事業が拡大しており、ドライバーも増加している
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はじめはインカメラに抵抗感があったが、今ではナウトがいい緊張感をくれる
- 導入当時、関様は町田営業所長、佐藤様はドライバーでいらっしゃいましたが、ナウトの第一印象はどのようなものでしたか?
佐藤:正直に言って、「車内をインカメラで見られるの嫌だな」という印象がありました。あとは、フロントガラスに機器がついている事自体に多少の違和感も持っていました。
- そんな抵抗感がある中で、関様は所長としてどのように定着させたのでしょうか?
関:なによりもドライバー自身を守るものだということです。事故が起きたときに、映像があれば自分の無過失を証明できます。また、ナウトのアラートによって眠気を感じているときに起こしてくれたりするなど、事故自体の回避に役立つということも伝えてきました。そもそも危険運転をしなければ映像が飛ばないことをドライバーも理解し、加えてナウト慣れで定着していったという感じでしょうか。
- 導入台数も増えていますが、今はドライバーの皆様の反応はいかがですか?
佐藤:今では、町田営業所はほとんどの車両についていますが、一部他社製のドラレコの車両があります。やはり、ナウト搭載車に乗るときには”いい緊張感”があり、エアコン操作などを含めわき見に気をつけています。ナウトのアラートは、本当にいいタイミングで鳴らしてくれるので。あと、関が所長のときにやっていた、動画のLINEでの共有が非常に効果的です。
- 動画の共有とは、ドライバー様にお送りしているのですか?
関:事故映像などがアップされたときは、その動画を画面キャプチャーしてLINEの営業所内グループで共有しています。そうすることで、ドライバー同士で「ああいうときは、こうするべきだった」などの振り返りが自発的に行われています。結果的に、安全運転意識の醸成につながっていると思います。
危険イベント回数や映像がなによりも指導効果が高く、運転の変化を感じることが出来る
- ナウトをどのように安全運転指導に役立てていますか?
関:週数回、ナウトのWebアプリを確認して危険運転映像や各人のスコアをチェックして、指導をしています。
- 具体的にはどのように指導していますか?映像をそのまま見せますか?スコアを伝えますか?
佐藤:両方見て、気になった人を指導しています。映像を見せる場合もありますし、回数を伝えるほうがわかりやすかったりもします。映像を見ることで、具体的に指導ができますし、回数というのも数字なのでわかりやすいです。全員一律でもなく、危険イベントがない人はほとんど映像がなく、注意することも有りません。
- 指導の効果はいかがでしょうか?
佐藤:明らかに危険イベントの回数が減っています。また、悪い運転習慣を持っている人は存在の把握できることが有り難いです。例えば、信号待ちで見ればいいのに伝票を止まる前に見ちゃう、機器の操作が長めになってしまうなどです。映像ベースであれば、そういった特徴の人を捉えて、指導が可能なこともナウトの特徴だと思います。
- ナウトは、ドラレコでなく、運転習慣改善ソリューションだと思っているので、非常に嬉しいフィードバックです。事故も削減できたのでしょうか?
関:減っている実感があります。特に、走行中の事故の削減が顕著です。過失がある走行中の事故は、ほぼ無いと思います。走行中の事故となると相手がいることで交渉があったり、損害額も大きくなりがちですから、この事故を削減したことは大きな効果です。
- 我々も事故削減をミッションとしており、お客様の事故削減が一番うれしいです。導入前と比較して変わりましたか?
関:映像確認がとにかく簡単ですね。他の通信型もあるのですが、映像を取り出すのが非常に苦労していたのですが、圧倒的に楽になりました。また、先日不運にも事故があったのですが、自社車両は青信号、相手社が赤信号という事案があったので、自社が青であり相手が赤信号ということ非常に鮮明にとれていました。警察も今まで見た中でも一番と言えるくらい画像が綺麗だといっていただけました。
佐藤:ナウトのAI精度も確実に向上していますね。最初の頃は、「あれ?これわき見かな」というときもありました。今では、「やっぱりな」と感じますし、眠気など危険回避にも役立っています。
- 今ではデジタコを含め、様々な機器があると思いますが、どのように使い分けしていますか?
関:当社の使っているデジタコは、運行管理も兼ねており、その点はナウトでなくデジタコのほうが実務に沿っています。また、速度管理や加減速もデジタコの数値を使っています。一方で、わき見などの運転習慣を改善する、事故時の対応となるとナウトが断然使いやすい。もちろん、全部一つの機器でできるのが一番いいですが、それぞれの特徴を捉えた使い方が一番効果的です。
ドライバーの総合評価を定量化することで、競うように安全運転・車両美化を行っている
- ナウトのみならず安全運転推進活動全般についてもお伺いしたいと思います。貴社で取り組まれている活動で特徴的なことはございますか?
関:直近1年位で、ドライバーを総合評価をし、表彰することを開始しました。評価項目としては、A)事故の有無、B)デジタコのデータ、C)洗車の審査(抜き打ちでチェック)、D)服務規律遵守状況、E)燃費を見ています。上位者を表彰することで、みんな競ってこれらの項目のスコアを上げています。デジタコのスコアも改善しています。
- 項目をお伺いすると”お咎め”になりがちな項目ですが、むしろ加点にしているのですね。
佐藤:みんな競ってどんどんスコアが良くなっています。トラックもかなりきれいになりました。むしろ、スコアもあがっているし、みんな慣れて高スコア連発なので、新しい項目を考えたい。ナウトも全台についていればフェアになるので、わき見回数などスコアに入れたいと思っています。
- デジタコ・ドラレコなど、指導するためのデータがあっても、「ドライバーさんの離職が怖くて、厳しく指導できない」という声もよく聞きます。安全運転指導するにあたって、気をつけていることはありますか?
佐藤:厳しすぎることがないようにということは意識しています。例えば、危険運転の映像を見たとしても、頭ごなしに怒ることはせず、「なぜこの運転になったか?」を問いかけながら、再発防止を一緒に考えています。焦らせないということですね。事故の9割は、焦りが原因と言ってもいいんじゃないでしょうか。
関:事故になるくらいなら、多少遅れるほうがダメージが小さいということが、真面目な人ほど理解が難しい。絶対に遅れないようにしようとなると、どうしても事故になる。この辺を、理解してもらうこと。遅れそうという連絡をもらったときに、責任者側が”大丈夫だから”といって安心してもらうことが大事です。さらに、その後に運行ルートなどを見直すなどで対策を管理者としてとることが大事です。
- そう言ってもらえると、ドライバーさんも安心ですね。お二人にも長いドライバー経験があると思いますが、安全運転においてお二人が大事にしていることなどはありますか?
佐藤:常に予測するということですね。プロドライバーなので、事故がないのは当たり前だと思っています。事故を回避するために、常に何が起こるかを想像することです。そのためには、常に状況を把握をすることが重要です。
関:昔、先輩に言われて今でも覚えているのですが、「前4割、後ろ6割くらいの意識で状況把握をする」ということです。前を見るのが当たり前であって、前に異変があったときに後ろの状況がわかっていれば、追突回避なども取ることができます。
- なるほど、わき見運転なんてもってのほかですね。これからもナウトは進化を続けていき、御社の安全運転に貢献したいと思っています。
関・佐藤:期待しています。危険と思えることは、道路上に数え切れないくらいあります。これからも新機能などに期待しています。安全運転推進を定着していきたいと思います。
取材協力: 株式会社サントス (https://suntos.co.jp/)