Case Study

導入事例

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Nauto Safety Stories: ソフトバンク株式会社 ー 実態をテクノロジーで把握し、トップダウンでの安全運転意識改革

  • ソフトバンク株式会社
  • 広原 氏 | 厚坂 氏

ソフトバンク株式会社では会社をあげて「ながら運転」の撲滅に取り組んでいらっしゃいます。

安全運転を推進する広原様、厚坂様にお話を伺いました。ご担当の厚坂様は出社されるとまずナウトにログインし、前日の運転状況をひとつひとつ確認され指導に生かされています。ソフトバンク様のお取り組みを、企業の安全運転管理者・運行管理者の皆様の日々の安全運転推進にご活用ください。

今回のお客様の特徴(法人部門のみ)————————————————–

  • 車両情報: 乗用車、約130台
  • 車両使用状況: 営業訪問時に使用
  • 全国に拠点があり、広範囲な管理が必要

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実態の見える化によって、安全運転指導が大きく変わった

- まずは、ナウトを導入されてみての全体としての感想をお伺いしたいと思います。

広原様:経営層に毎月(社員の運転状況について)レポートしているのですが、導入当初はながら運転が多発していました。何もレポートすることがないのが一番いいのでしょうが、残念ながら多くのレポートをしなければならない状況でした。経営層も社員の実態を把握し、「大変な状況だ」ということで、すぐに改善するよう現場に指示を出して、最近ではながら運転が当初と比較して激減しました。道交法改正による厳罰化もあるので、引き続き厳しくウォッチしています。

- データを見てもながら運転はかなり減っています。

広原様:以前は、そもそもながら運転が起きていたのかさえ見えていませんでした。客観的なデータによって状況が見えるようになったことは大きいです。また、ナウトがあることで、運転者の交通安全への意識が高まる効果もあると思います。ナビの操作、凝視も規制の対象なので、様々なながら運転の改善に役立っています。

- そもそもナウト導入前はどんな課題がありましたか?

広原様:法人営業部門で130台ほどの乗用車を運用しています。これまでも他社製ドライブレコーダーを利用しており、運行の記録は取れていました。注意喚起、指導はしていましたが、あくまで運行結果の記録から状況を把握して、事後に注意喚起するのに留まっていました。また、道交法の改正があることも視野に入れており、(ながら運転、わきみ運転、)危険運転を含めて運転中の社員の行動を把握できるソリューションを探していました。

更に、昨今ではあおり運転や危険運転が取りざたされる世の中なので、もし仮に社員がそういったことを起こした場合の会社としてのリスクもあるため、抑止できればいいなと思っていました。

社員を守るために、安全運転活動を運用部門主導で導入

- 事故予防できるというのがナウト導入を決めた大きなポイントでしょうか?

広原様:きっかけは、社員の安全を守りたいという思いでした。そのためには、社用車の事故をなくすことは非常に重要です。事故をなくすためには、運転の結果や事故のデータだけでなく、運転中の情報も把握し、それをリアルタイムに近い形で社員や管理者にフィードバックしたいと考えました。

- 導入に当たり、他製品も検討されたと思うのですが、いかがでしょうか?

広原様:すでに設置していたドライブレコーダーに、なにかしらの機器を追加することを検討していたのですが、最新技術の情報を収集する中でナウトを知りました。ナウトは、運転の記録だけでなく、運転習慣の改善・事故防止が主目的のドライブレコーダーなので「これだ!」と思いました。

- ナウト導入にあたって、社員が車内カメラを嫌がっているという声もありますが、御社ではいかがでしょうか?

厚坂様:中には嫌がっている社員もいるかもしれません。社員にとって車内はプライベート空間なので、監視されているのではないかという心理的な抵抗感は少なからずあると思います。

- 昨今のあおり運転の事件や映像を受けて、車内カメラが社員を守るためのものであるという認識は強まってきています。

広原様:そういった社会的な動向も受けて、社員の意識が「ナウトによって自分の身を護る」というように変わっていければいいと思っています。

トップダウンで安全運転意識を変革。ナウトを使って、優良ドライバーを称えたい

- 導入後の運用はいかがでしょうか?

厚坂様:ナウト導入後、正直に言うと仕事が増えた部分もあります。アプリでの運転状況の確認を早朝に実施しています。理由として、プライバシーに関わる映像もあるため、オフィスに多くの人がいる時間を避けています。動画をチェックし、必要に応じて上長に報告するようにしています。

広原様:事故については、ナウト導入によって減ったかどうかの詳細な検証はできていませんが、減少傾向にあります。駐車場でのバックでの車庫入れ時や、駐車場から出る際、右折時のバイクとの衝突など、今残っている事故はナウトで直接防げないものだけで、速度超過に起因する事故はほとんどありません。

- 役員の参加する会議で報告されているとのことですが、かなり安全意識が高い企業という印象です。

広原様:弊社では、ナウト導入以前より月次の役員会議に社用車の運行・事故状況を報告しています。ごく一部ではありますが運転が荒かったり、事故も起きていましたが、役員からの強いメッセージもあり、結果的に、上長から各ドライバーへの指導が強化されることになり、事故は減少しました。更に、ナウト導入後は動画でのレポートを開始し、駐車場の事故等も動画を使ってのレポートができるようになり、さらに効果が出ています。

- ドライバーさんの意識は守られているというよりは見られているという感じでしょうか?

広原様:もちろん、見られているという意識もあると思いますが、同時に、事故の記録への安心感も感じてくれていると思います。慣れてくると意識が薄れてしまいがちですが、リアルタイムアラート機能強化以降は、警告音が鳴ると我に返ってながら運転をやめるという反応がありました。リアルタイムアラートは、とても効果がある機能だと思います。

- 今後の活用について、何かお考えはありますか?

広原様:これまでは悪いところを指摘して、ショック療法で改善してもらうという手法を取ってきました。今後はナウトを入れてこういういいことがあったという、良いレポートをしていきたいと思います。スコアリング機能を使って、模範的な運転をしている社員を称えるなど、ポジティブな面もクローズアップしていきたいと思っています。

- ナウトを検討している企業の皆様に、メッセージがあればお願いします。

広原様:事故防止を主眼においてナウトを活用すると効果的です。運転習慣を改善したい、事故が多いという企業に向いていると思います。

ソフトバンク様から得た安全運転への示唆

  • 変えづらい運転習慣を、経営からの強いメッセージによって意識改革
  • 映像を確認し、実態を把握することで経営・現場へのフィードバックが可能
  • リアルタイムに近い指導が効果的

 

取材協力: ソフトバンク株式会社 (https://www.softbank.jp/)

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